一瞬だけ「魔導師」にジョブチェンジした話
小学6年生のころである。
当時の僕といえばガラケーで2ちゃんねるを読み漁ったりモバゲーで小説を書いたり終わっているクソガキだったのだが、程々に友人もいた。今はビックリするくらい少ない。
当時「ソウルイーター」というアニメが始まるぞ、というので仲良しの友人たちは大盛り上がり。
なんと言ってもTMRの歌う主題歌のCM、オシャレな雰囲気。そして「お前の魂、いただくよ!」というセリフ。小学生の心をつかむには十分なCMだった。
そもそも僕と同い年(今年25歳になる)の人間ならわかると思うが、
小学生の時にやっていたアニメというと夕方にエレメンタルジェレイドだの
ネギま!?だの
オタクになるべくして産まれた年代だと思っている。
逆にオタクじゃない人なんなの?虚無?
そんなこんなでまぁオタクがそこそこいたわけで。ソウルイーターが始まった。
ソウルイーターは凄かった。ゴールデンタイムなのにもうめっちゃくちゃエロかった。
猫の魔女であるブレアという女と第1話で戦うのだがもうめっちゃくちゃエロかった。乳もでかいし声がエロいし乳がでかい。
マセガキだったぼくは一丁前にカッコ良い点とかを探してて次の日の学校に備えていた。
そして次の日、クラスでソウルイーターの話題になった。
「おい!!ソウルイーター見たか!!」
「おい!!」
ぼく「面白かったね〜!!」
「マジか!!めっちゃエロかったからテレビ消したわ!!」
「エロ魔導師だ!!」
「エロ魔導師だ!!エロ魔導師!!!!!!」
当時はファイナルファンタジーをプレイしている子もいて、「白魔道士」「黒魔道士」という語感が良かったのだろう、僕のあだ名は数日「エロ魔導師」になった。小学生特有の謎あだ名であった。